香港初の立法局直接選挙
この時期に、なぜ政党の結成が相次いだのかには理由があります。
1991年9月、香港では立法局議員の選挙が行われています。
いわば国会に相当するこの立法局は香港総督の委任した「名誉議員」、各種業界団体から選ばれた「職能議員」。
市政局や区議会など地域を代表する議員のなかから互選で選ばれてきた「民選議員」によって構成されました。
今回の選挙では、このなかに新しく住民による直接投票で選ばれる初の「直選議員」18人が誕生しました。
この立法局議員は、次の95年の選挙では定員60人のうち直選議員が20人に増やされます。
97年返還の時点で、香港特別行政区「第一期立法評議会」に自動的に移行するメンバーです。
これは、97年の返還を前に「移行期」のひとつの手順として決められたものでした。
前述の「97列車」にたとえれば、なるべく急激な停車や発進は避け、スムーズに橋を渡りたいものです。
円滑な体制移行のための前倒し措置、いわば衝撃緩衝の役割がこの立法局議員には課せられてもいます。